極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「その機能を利用して作り出されたが、このダスクムーンよ。この石は魔力を生みし折に怒りの感情を促進させ、より魔法の強度を高める効果を持つ。ろくに精神訓練を行わんだ魔女が手にすれば、己が感情に呑み込まれ我を失うほどにな。国が認めし魔女にしか与えることが許されぬ逸品なのじゃ」
そういえば……アンジェリカがこれを身に付けた際、残忍な性格がより助長されていたっけ。私の場合は元のシーリがいたおかげで、その影響を分けて受け取り、徐々に慣らすことができたのかも。
思ったよりも危険物だったんだね、これ。
「これの原石は……虚無の在処に魔力を与え続けることで副産物として生ずる。それは奪聖痕により変質した聖女の力によっても可能じゃ。ゆえに我らは罪を侵した聖女どもを預かり、この地下で、ベセルへと繋がる魔力送信器に力を注がせていた」
「……中々に後ろ暗い話だ」
「殺しはせぬだけマシであろう。他の聖女に逆恨みし、罪を侵した根暗どもにきっちり衣食住、睡眠を与え人らしい暮らしをさせてやっておるのじゃ……文句は言わせぬ」
眉をしかめたアルベール様も魔女帝の言葉には口を噤んだ。彼女たちは四十前後を迎えて聖力が生み出せなくなると、ある程度の支度金を与えられて市井に放たれる。その頃にはめっきり人格が強制され、帝国民に混じって普通の生活を送るのだそうな。
そういえば……アンジェリカがこれを身に付けた際、残忍な性格がより助長されていたっけ。私の場合は元のシーリがいたおかげで、その影響を分けて受け取り、徐々に慣らすことができたのかも。
思ったよりも危険物だったんだね、これ。
「これの原石は……虚無の在処に魔力を与え続けることで副産物として生ずる。それは奪聖痕により変質した聖女の力によっても可能じゃ。ゆえに我らは罪を侵した聖女どもを預かり、この地下で、ベセルへと繋がる魔力送信器に力を注がせていた」
「……中々に後ろ暗い話だ」
「殺しはせぬだけマシであろう。他の聖女に逆恨みし、罪を侵した根暗どもにきっちり衣食住、睡眠を与え人らしい暮らしをさせてやっておるのじゃ……文句は言わせぬ」
眉をしかめたアルベール様も魔女帝の言葉には口を噤んだ。彼女たちは四十前後を迎えて聖力が生み出せなくなると、ある程度の支度金を与えられて市井に放たれる。その頃にはめっきり人格が強制され、帝国民に混じって普通の生活を送るのだそうな。