極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「君は正しいことをした。君が示した可能性を自ら捨てた彼女は、きっとこの先も自分を省みることはしないだろう。どこかで断ち切ることでしか終わらない問題も、世の中には存在するんだ……」
「……はい」
「酷な判断をさせたが……下を向くなシーリよ。あの場でああせねば、あの者は聖王国に戻れたとて同じような罪を重ねていたであろうな。そなたは、それによって傷つけられる多くの者を救ったのじゃ。それができた正しさと強さを誇るがよい」
「大丈夫だ。あんな性悪女、明日にはけろっとしてお前のことなど忘れているさ。それよりも、今は俺たちが守るべき人たちのことを考えろ。聖王国にはいるんだろう、たくさんの仲間たちが」
「……ありがとうございます、皆さん」
私は少しだけ目頭を押さえた後、ひとつ大きく息を吸って顔を上げた。
自分で決めたことだ、絶対に後悔なんかしない。
それにいつまでもこの出来事に囚われてる場合じゃない。私は、もっと大事なものを……私の大切な人たちを守るために、ここまで来たんだから。
そう思い直すと、重たくなっていた足はようやく動き出す。
私は待っていてくれた皆の後ろから、一段ずつ階段を踏みしめていった。
「……はい」
「酷な判断をさせたが……下を向くなシーリよ。あの場でああせねば、あの者は聖王国に戻れたとて同じような罪を重ねていたであろうな。そなたは、それによって傷つけられる多くの者を救ったのじゃ。それができた正しさと強さを誇るがよい」
「大丈夫だ。あんな性悪女、明日にはけろっとしてお前のことなど忘れているさ。それよりも、今は俺たちが守るべき人たちのことを考えろ。聖王国にはいるんだろう、たくさんの仲間たちが」
「……ありがとうございます、皆さん」
私は少しだけ目頭を押さえた後、ひとつ大きく息を吸って顔を上げた。
自分で決めたことだ、絶対に後悔なんかしない。
それにいつまでもこの出来事に囚われてる場合じゃない。私は、もっと大事なものを……私の大切な人たちを守るために、ここまで来たんだから。
そう思い直すと、重たくなっていた足はようやく動き出す。
私は待っていてくれた皆の後ろから、一段ずつ階段を踏みしめていった。