極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 魔女帝はスイーっと……浮遊する氷の板に乗ったまま隣を追い越していってしまった。
 あれいいなぁ……。真似できないこともないかもだけど……でも私はいざという時のために、力を残しておきたいし。
 男性ふたりの申し出を断った手前、頑張らないわけには……いかないぞっ。

 がんばれ、がんばれ……自らの足を激励しつつ、堅い石段を踏み越えてゆく。
 一周二十段として、三、四十周くらい……タワーマンションに匹敵する位の高さを昇ったのだろうか。
 ようやく見えた出口らしき場所から、薄ぼんやりとした明かりが漏れていて――。

「「陛下……お待ちしておりました」」

 そこから、先にいった魔女帝のものとともに、静かな声が聞こえて来た。ふたりの若い女性の声。足に力が戻り、私たちは一気に駆け上がる。

 すると――奥に玉座の置かれた広いスペースの中央で、魔女帝とふたりの魔女が対峙していた。

「……ほう。まさかとは思うが、今度はそなたらが余の邪魔をするというのか? 双魔の賢女」
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