極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「これまで、あらゆる魔法や古代遺物の研究に人生を費やすことで寿命を保ってきましたのは……ただただ、我が祖国が聖王国を従える姿を見んがため――」
「しかし……その夢は果たされるどころか。二国は偽りの和を結び、互いの歴史を……これまでの妄執をすべて忘れ去ろうとしている――」

 紅衣の魔女がその憤りを示し――。
 蒼衣の魔女が冷ややかな表情で言葉を継ぐと――。

「「このままでは永遠に魔帝国は、彼の国の後塵を拝すばかり! 見たいのです、この国が世界を統べるところを!」」

 お互いの持つ杖を、こちらの行く手を塞ぐように交差させる。
 そこから……炎と水、二色が合わさった渦が勢いよく吐き出され、私たちの間に着弾した。

「きゃぁっ!」
「くっ、貴様ら……」

 なんとか躱した私たちが強敵の出現にほぞを噛む中……。
 ただひとり、魔女帝は悠然とそちらへと進んでいく。
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