極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「民失くして国は立ち行かぬ。ゆえに、余は行く。そなたらの健闘を祈るぞ」

 それきり魔女帝の姿は滑るように奥の階段へと消えた。

「さすが先の帝、お分かりになっておられる」
「さて、あなたたちに恨みはない。巻き込まれぬうちにここから去るがよいでしょう」

 威嚇にしては激しい攻撃だったが、彼女たちは無駄にこちらと闘うつもりはないようだ。
 でも……ここですべてを魔女帝に託すには、あのメナの存在は不気味過ぎた。ルイーゼ様のことも彼女任せにはしておけない。

 目の前を阻む魔女たちに対し、私も正々堂々と決意を表明してみせる。

「私たちにも、引き返すという選択肢はありません……!」
「警告はしましたよ……白髪の聖女シーリ。あなたのことは聞いています……病魔に伏していなければ、史上最高の魔女帝にもなられたとされるクラリス様の御子」
「万にひとつも考えられる。あなただけは……ここを通すわけにはいかない」
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