極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 攻撃も辞さない……ふたりの身体から放つ魔力の勢いがぐっと高まった時。
 側に居たふたりの騎士が、沈黙を解いた。

「眼中にもなしとは……悲しいねラエル。君はシーリの兄さんなんだろ。いいのかい、このまま部外者扱いで無視されておいて」
「お前こそ、帝国くんだりまで来てろくな活躍もなしに終わるのか。騎士団長の名が泣くぞ。そんなのは――」

 ふたりはお互いに目配せし合うと――。

「「まっぴらだ」」

 一瞬で剣を抜き、杖を構えたふたりの魔女に打ちかかった。硬いもの同士がぶつかる小気味いい音が広がる。

「今だシーリ、行ってくれ!」
「俺たちのことは構わなくていい! 元々そういう段取りだったからな!」
(……行くしか!)

 迷ってる暇なんてない。せっかくふたりの作ってくれた機会を無駄にすまいと私は懸命に駆け出す。
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