極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 だがそこで――。

「オホホ……大した力を持たぬ男風情が、我々双魔の相手をできると?」
「ヒュフフ……魔女帝の甥だからとて、手加減はいたしませんよ……」
「くっ……」「やはり使って来るか!」

 嘲笑と共にさらに魔女たちの魔力が高まり、剣を受け止めていた長杖が眩く光る。

 するとその姿が、みるみる巨大な化け物に変わり――。
 紅衣をまとうエクレは深紅の孔雀へ。
 蒼衣をまとうトルテは紺碧の大蛇へと……それぞれ変身した。

 私は生唾を呑み込む。これは、さすがにふたりだけじゃ……!

「「止まるな!」」

 ふたりは寸分も変わらぬタイミングで剣を振るうと、恐れずその巨体に攻撃を加えた。
 声が私の背中を前へと押す。
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