極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ミシェル班長がですか~……」
なんだか、聖女になった時から皆に指導してそうな雰囲気すらある彼女の言葉が信じられず、私はしきりに首を捻った。すると彼女はこちらの背中に手を回し、ぽんぽんと安心するように叩いてくれる。
「どんな時代にもあるのです、そこに生きる人々の心を揺り動かす出来事が。私にとっては、それが先代の金盞花の聖女たちにまつわる騒動だったりしたわけですが……あの時は、それを忸怩たる思いで見守っていました。自分はこうしてずっと傍観者のままでいいのだろうか、と……」
「班長も……?」
あたしからするとミシェル班長は、ずっと聖女会の中心的存在としてばりばり実務をこなしてきた、叩き上げのエリートみたいに思っていたから……その見合わない自己評価にやや驚きを覚える。
でも隣を見たら何も言えなくなった。彼女の遠くを見つめる表情が、これまでの苦悩を物語っていたから。
「でもね、今は少し嬉しい気持ちでいます。……こうして今、あなたたち若い世代の背中を支えられるようになったのですから。シーリが出世したからではありませんよ。他にもたくさんの聖女たちが自分の夢を叶えようとここで頑張っている。時間はかかりましたけど、そういう場所の土台となれていることを、私はとても誇らしく思っているのです」
なんだか、聖女になった時から皆に指導してそうな雰囲気すらある彼女の言葉が信じられず、私はしきりに首を捻った。すると彼女はこちらの背中に手を回し、ぽんぽんと安心するように叩いてくれる。
「どんな時代にもあるのです、そこに生きる人々の心を揺り動かす出来事が。私にとっては、それが先代の金盞花の聖女たちにまつわる騒動だったりしたわけですが……あの時は、それを忸怩たる思いで見守っていました。自分はこうしてずっと傍観者のままでいいのだろうか、と……」
「班長も……?」
あたしからするとミシェル班長は、ずっと聖女会の中心的存在としてばりばり実務をこなしてきた、叩き上げのエリートみたいに思っていたから……その見合わない自己評価にやや驚きを覚える。
でも隣を見たら何も言えなくなった。彼女の遠くを見つめる表情が、これまでの苦悩を物語っていたから。
「でもね、今は少し嬉しい気持ちでいます。……こうして今、あなたたち若い世代の背中を支えられるようになったのですから。シーリが出世したからではありませんよ。他にもたくさんの聖女たちが自分の夢を叶えようとここで頑張っている。時間はかかりましたけど、そういう場所の土台となれていることを、私はとても誇らしく思っているのです」