極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 でも、あたしも思えるようになりたい。そうじゃない何かを……誰にでもある、他と違う輝きを見つけたくて、皆がそれぞれの世界で挑戦しているんだって。
 この世界に生まれて芽生えた、この好きだっていう感情を、必死に守り育てながら生きていくんだって。

 あたしは、あたしだ。あたしらしいなにかを探しながら……この先も頑張る。
 そういうあたしに後ろ指を差す人だっているだろうけど……もう不安になんてならない。
 そんなのくだらないって、大切な人たちは言ってくれるだろうから。

 そしてあたしが間違えば、ちゃんと正してくれる。
 あたしの大好きな人たちは、そんな素敵な人たちだもの……。

「……よーし、あたし張り切っちゃお! どうせシーリが帰ってきたら、聖王国はお祭り騒ぎだもの。 それまで魔帝国のやつらなんて、ひとりたりとも聖女たちがこの先に通しません……! そう言って気を落としてる兵士たちを、明るく元気付けてやります!」
「はぁ……元気になったのはいいですが、調子に乗りすぎないこと。さ、急ぎますよ……ミーティングに遅れるわけにはいきませんからね。時間はきっちりと――それも信頼を守り、共に生きる人たちを尊重するひとつの努力ですから」
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