極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 それに、アルベールは勘違いしていたようだが、オレはオレなりに王太子であることを誇っている。これまでオレを次の王にするために心を砕いてくれた多くの者たち……その心遣いを無にしてまで、しがらみのない生活を選ぼうとは思わない。誰が頼んだって、この地位をくれてやるものかというぐらいの気概はあるんだ。

(だからこそ、やつが付いていってほっとしている自分がいるのが、またむかつくっ……)

 アルベールが付いていかなければ行かないで、オレはむかついてあの野郎の尻を蹴飛ばすくらいのことはやっていた。やつにシーリのことを預けるのは気に入らんが……他のやつらに任せるのは、もっと嫌だ。その気持ちに気付いた時、自然と区切りがついた気がする。人生初めての失恋というやつを、この年にして体験してさせられるとは……。

「ふふっ……」

 整理すると、私情の部分が大きすぎて自分でもやや苦笑してしまう。
 つい最近まで、母親のことで頭がいっぱいだったと思えば今度はこれか。全然大人になれていない。
 こんなオレが、本当にこの王国を率いていけるのか……。

『――ほらほら、頑張って‼ 戦争なんて絶対起こらないと思いますけど、やっぱり備えは大事ですから!』
『そんなこといったってよぉ、ポピアちゃん。俺たち、やる気が出ねえんだわ』『んだんだ』
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