極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……なるほどな」

 オレは感心すると共に、頭でっかちだった自分を恥じた。最善の方法はないか――考えること言い訳に、今できる行動を躊躇ってはいなかったか。未知の事態だ……失敗を恐れ手をこまねくにしても、限りある時間が過ぎるのをただ待ち、どうにもならぬと嘆くだけでは、ただのバカだ。

 そんなことを思ったオレの目に、ポピアの指に光る白いものが目に着いた。 

「その指輪は……」
「戦争になる前、シーリとお互いに送り合ったものなんです。きっと彼女も、絶対に最後まで諦めずに戦って、無事に帰ってきてくれると信じてます……。だから、あたしはあたしのできることを、精一杯やるつもりです」
「そうか……」

 そうだ……今も多くの者がこの戦いを止めようと動いている。
 そんな中、次期国王ともあろうものが、民の不安に影響されてどうする……!

 ここに来たからにはただふんぞり返っているだけではなく、まず自分にできることをすべきだ――強く心を動かされたオレは、手を差し出す。
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