極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 それでも誰かに心の内を話すことで、わずかでも不安が取り除けたのか……話し終わった後、それぞれの顔はこれまでよりわずかに晴れていたように思う。

 今はこれでいい。考えごとをするのは、眠る時間を削ってでもやってやる。
 オレはオレなりの覚悟を決め、大切な国民ひとりひとりと会話できる貴重な機会に勤しんだ。


 ――そんな日々を過ごした数日後。
 いよいよ魔帝国との開戦が一週間後に迫った折、オレは兵士たちを城壁内側の平野へと呼び集める。

 未だ兵士たちの顔は、不安に包まれている。これからまた、厳しい訓練で痛い思いをさせられ……いずれは砦の向こうに国の盾として並べさせられるのか――と。まあ、それは必須だとしても……オレが今日やりたいことは違う。

「聞いてくれ。魔帝国との開戦まで後少しまで迫り、多くの者が自らの行く末に怯えていることだろう。そこでオレは、まずお前らに詫びたい……。今こうして同じ場に身を置こうとも……これから、命の奪い合いに立ち会わされるお前たちの心痛を、心の底から理解してやることはできんからな」
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