極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
何百年という歴史の中――ずっと受け継がれて来た国歌。
かつてはこの国も、お互いの領地を巡って、周りの国々と大きな争いを繰り広げたはず。
そんな時、きっと過去の人々もこうして声を張り上げ、自分や仲間を鼓舞してきたのだろう。
自慢ではないが、オレは声はよく通るほうだ。城の声楽士やシーリも歌のことを褒めてくれたことがあったし、きっと下手ではないのだろう。
でも……今はうまく歌うよりも、皆に届けばと思う。仲間や家族……そして自らの生きる場所を守りたいという、この想いを。
俺は歌いながら、近くに控えた聖女たちをちらりと見る。するとその意を察したようにポピアが、一番に同じように声を上げてくれた。次第に歌声が重なりだすと、ひとつの合唱へと化してゆき……そこで俺は叫んだ。
「頼む皆! 共に歌い、戦ってくれ! オレは、お前たちと共にこの聖王国の未来が見たい! 嘆きも、憎しみも、故郷や家族への愛も、仲間を案ずる気持ちも全て吐き出し一丸となってくれ! オレはお前たちの感情を全て受け止め……そして最後まで、ここでその勇姿を見届けるから! 必ず、勝とう!」
かつてはこの国も、お互いの領地を巡って、周りの国々と大きな争いを繰り広げたはず。
そんな時、きっと過去の人々もこうして声を張り上げ、自分や仲間を鼓舞してきたのだろう。
自慢ではないが、オレは声はよく通るほうだ。城の声楽士やシーリも歌のことを褒めてくれたことがあったし、きっと下手ではないのだろう。
でも……今はうまく歌うよりも、皆に届けばと思う。仲間や家族……そして自らの生きる場所を守りたいという、この想いを。
俺は歌いながら、近くに控えた聖女たちをちらりと見る。するとその意を察したようにポピアが、一番に同じように声を上げてくれた。次第に歌声が重なりだすと、ひとつの合唱へと化してゆき……そこで俺は叫んだ。
「頼む皆! 共に歌い、戦ってくれ! オレは、お前たちと共にこの聖王国の未来が見たい! 嘆きも、憎しみも、故郷や家族への愛も、仲間を案ずる気持ちも全て吐き出し一丸となってくれ! オレはお前たちの感情を全て受け止め……そして最後まで、ここでその勇姿を見届けるから! 必ず、勝とう!」