極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
その言葉に、最初は皆どうすればいいのかとじっとその場で固まっていた。
しかし……ある時、声援を上げてくれた者がいた。作業を手伝いながら一緒に話した兵士のひとり。
それを契機に、少しずつあちこちから声が上がり、そして大きな流れとなってゆく。
「「――――聖王国、万歳! 王太子殿下、万歳! 必ずや、我らの国に勝利を!」」
「……ああ、絶対に!」
ワッと歓声が上がり――それからも国歌が一周するごとに、歌声はどんどん大きくなる、もしかしたら……それはあちら側の城塞まで届き、敵の士気までくじいていたかもしれない。
そう思えるほどに……見事で素晴らしい合唱だった。
やがて、日は傾き解散となった後も、多くの熱がこの城塞を支配していた。
少しは……自分の役割を。ここにいる仲間たちの力になれただろうか。
食事時……肩を組んでお互いを鼓舞し合う兵士たちの様子を眼下に収めながら、オレは日暮れ時の空に向けて祈る。
(頼んだぞ、シーリ。そして……兄上)
誰よりも一番頼りにする白髪の聖女の隣に、今もまだ少し憎いあいつの顔を思い浮かべて――。
しかし……ある時、声援を上げてくれた者がいた。作業を手伝いながら一緒に話した兵士のひとり。
それを契機に、少しずつあちこちから声が上がり、そして大きな流れとなってゆく。
「「――――聖王国、万歳! 王太子殿下、万歳! 必ずや、我らの国に勝利を!」」
「……ああ、絶対に!」
ワッと歓声が上がり――それからも国歌が一周するごとに、歌声はどんどん大きくなる、もしかしたら……それはあちら側の城塞まで届き、敵の士気までくじいていたかもしれない。
そう思えるほどに……見事で素晴らしい合唱だった。
やがて、日は傾き解散となった後も、多くの熱がこの城塞を支配していた。
少しは……自分の役割を。ここにいる仲間たちの力になれただろうか。
食事時……肩を組んでお互いを鼓舞し合う兵士たちの様子を眼下に収めながら、オレは日暮れ時の空に向けて祈る。
(頼んだぞ、シーリ。そして……兄上)
誰よりも一番頼りにする白髪の聖女の隣に、今もまだ少し憎いあいつの顔を思い浮かべて――。