極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……でも、お兄さんは」

 その先を言うことが憚られた私に対し、メナの口調は軽かった。

「うん、死んだ。私が殺したよ……この手で三年前に。あの時のことは――いくら悔やんでも悔やんでも悔やんでも……一生分悔やんでも悔やみきれない」

 どこかいつも飄々とした印象のある彼女。けれど……その後悔の言葉だけは真に迫っていて。
 だからこそ……私は彼女の次の言葉を聞いて、いっせいに血の気が引いた。

「今こそ、私がこの手で兄さんを蘇らせるんだ! 世界を生贄にして!」
「――っ!」

 汗がぶわっと身体中から噴き出す。
 この特大の嫌な予感は……間違いじゃなかった。
 メナは……魔帝国とか聖王国とか、そんな国ひとつひとつという規模じゃなく。この私たちが住む世界そのものを壊してしまうつもりなんだ……!
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