極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「驕ったね、魔女帝。代々の帝に授けられる継承の証、これが必要だった……。さあ、虚無の在処よ、私たちの時を戻してくれ! 兄さんが死なないですむ世界を、今度は私が作り出すから!」
(ダメ!)
フラスコのような漆黒の球体の外殻が、ぐるりと渦を巻いて穴を開けた。そこに、ゆっくりとメナの腕が突き入れられ……。
「――ッ⁉」
そこでメナが目を見張り、飛び退る。
バキッと耳に痛い音を立てベセルの一部が氷結したのだ。桂冠を中心として――。
メナが振り向く……倒れ伏した状態から起き上がろうとしている魔女帝の方を。
「氷の封⁉ これは……貴様時間稼ぎか――」
「ぐ……無様を晒したが、せめてこのくらいはしてやらんとな。戴冠の儀も得ぬ小娘風情が、我が魔帝国の秘宝を好きにしようなど決して見過ごせぬこと。……そしてすまぬ、ふたりの聖女よ」
(ダメ!)
フラスコのような漆黒の球体の外殻が、ぐるりと渦を巻いて穴を開けた。そこに、ゆっくりとメナの腕が突き入れられ……。
「――ッ⁉」
そこでメナが目を見張り、飛び退る。
バキッと耳に痛い音を立てベセルの一部が氷結したのだ。桂冠を中心として――。
メナが振り向く……倒れ伏した状態から起き上がろうとしている魔女帝の方を。
「氷の封⁉ これは……貴様時間稼ぎか――」
「ぐ……無様を晒したが、せめてこのくらいはしてやらんとな。戴冠の儀も得ぬ小娘風情が、我が魔帝国の秘宝を好きにしようなど決して見過ごせぬこと。……そしてすまぬ、ふたりの聖女よ」