極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 メナの魔力は、先程の衝突で大きく減らせたはずなのに……。
 さっきまでよりもずっと気配が大きくなり、押し潰されてしまいそうだ。底知れない濁った聖力が彼女の身体から溢れ出し、床を這いずる蛇のように、こちらに近づいてくる。

 だとしても――私たちがここで倒されたら、この世界はメナの都合のいいように、作り直されてしまう。ここに来るまでに出会った皆との出会いもなかったことにされて……それだけは、嫌だ!

「……メナ、あなたを倒す!」

 ルイーゼ様が最後の力を振り絞り、後ろから先程と同規模の……いや、それを上回る渦潮が打ち出された。私はそれに乗ってメナに迫る。だけど……。

「芸がないね。同じやり方は悪手だよ!」

 メナが今度は、ページから渦とは逆回転の黒い風を生み出した。それは一瞬拮抗したのち、どんどん水の勢いを散らし、押し返して……。
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