極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 それどころか、もう勝利のイメージすら湧いてこない。こうしている間も、身体が震えて……。

「何を言おうと、この敗北が全ての証だ。君には、私もルイーゼの気持ちも分からないだろ、だから負けた。君がもしそういう体験をしていたなら……。いや、これは言っても詮なきことだな」
「う、わぁぁぁぁぁっ!」

 彼女の嘲笑を認めたくなく……その意地だけで私は立ち上がり、闇の剣で打ちかかる。乱れた心では、聖力はもう扱えなかったから。

 でもそれすら……メナのハードカバーに容易く叩き折られて。

「――ぁ」
「終わりだね」

 そのままの勢いで本の角が、剣を振り下ろしざまの背中に叩き込まれ、私は地面に沈む。
 力が……入らない。夢も希望も砕け散り、もはやからっぽ。
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