極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……虚しいものだ。私は別に君たちを虐めたいわけじゃなかったしね。でも、そんなのは勝者の都合のいい同情に過ぎない。せめて、そこでうずくまって見ているといい。そろそろ封印も解ける頃合いだ」
勝負はついたとばかりに、メナは虚無の在処を亜空間からここへ呼び戻す。桂冠の投入口にできていた氷塊がばきばきと崩れ、剥がれ落ちてゆく。
そうして――メナはそっとそれに手を触れ、愛しそうに呟いた。
「さあ……世界を変えておくれ」
「ダ、ダメ……」
悔し涙が滲み、頬からこぼれ落ち――。
呻く私の腕の先で……球体の中の闇が蠢くと。
――どくん。
大きく、世界が脈打った気がした。
勝負はついたとばかりに、メナは虚無の在処を亜空間からここへ呼び戻す。桂冠の投入口にできていた氷塊がばきばきと崩れ、剥がれ落ちてゆく。
そうして――メナはそっとそれに手を触れ、愛しそうに呟いた。
「さあ……世界を変えておくれ」
「ダ、ダメ……」
悔し涙が滲み、頬からこぼれ落ち――。
呻く私の腕の先で……球体の中の闇が蠢くと。
――どくん。
大きく、世界が脈打った気がした。