極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 その場で息を整え、首に掛けていたダスクムーンのペンダントを抜き出すと――彼は耳をつんざくような大声で言い放った。

『――緊急報告! 新魔女帝を僭称していたメナは倒れ、帝国は秩序を取り戻した! 我々はこれより、誤って起動された虚無の在処の働きを止めねばならん! そこで魔女帝代理の権限において招集を命ずる! その身に魔の力を宿すものは、月映宮に今すぐ集え……我らが魔帝国とこの世界を崩壊から救うのだ!』

 凄まじい音量で、耳がキーンとしていたけれど……。
 ついで、起こった現象に私たちは驚く。

「わぁ……!」
「人が……集まってくる! あれは魔女たちか⁉」

 それからいくらも間を置かず。
 眼下の帝都や、それよりもっと遠くのあちこちに生まれた黒い点が……どんどん大きくなる。

 一瞬鴉の群れかとも見間違うが、それぞれの方法で空に浮かんでくるのは、黒衣にとんがり帽子を被った、魔帝国の魔女たちだ。
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