極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「よう集った……。今は恩讐は捨て、ただこの世の存続に力を尽くすのみ。皆の者……この者が作りし器に、己が未来に望む希望ごとその力を注ぎ込むのだ!」
「「御意!」」

 魔女帝の号令に従い、魔女おのおのが、自身の魔法の発動を準備する。
 中には、メナによる精神支配を受けている者もいたようだが……さすがの統率力に、それを今問う者はいなかった。

 機が満ちたことを察し、メナが静かに聖力を放ち始めた。

「では……始めよう。ルイーゼ……私が倒れてしまわないように支えていて欲しい」
「わかったわ」

 極度の集中が必要なのだろう。壊れたベセルに手を添えたメナがその場に座り込み、目を閉じる。
 その背中を隣でルイーゼ様が支え……それは始まった。

「――――…………くっ」

 宙に浮いた紫の表紙が激しく明滅し――メナの傍に、虚無の在処の模造品(コピー)が、幻となって浮かび始める。
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