極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う


「その節はお世話になりました」
「あ、いや……。よかった、元気そうな姿が見れて」

 シーリ・アンテノア。

 僕がこの聖都に連れて来た白髪黒瞳の聖女。あどけなさを残す年齢だが、その相貌には理知的な輝きが見て取れる。孤児院育ちとは思えない。

 そして力に目覚めるやいなや、紙を生み出す不思議な奇跡を操ってみせた……王国にとって重要な立ち位置(・・・・・・・)となるかもしれない人物。
 彼女は、隣にいた同じく若い聖女の連れ合いを僕に紹介してくれる。

「こっちはポピア、同期で初めてできた友人なんです」
「初めまして! ん~、この方どこかで見たような。……ってもしや、聖騎士団長様⁉」
「ポピア、しーっ! 多分お忍びだから……」

 オレンジ髪の聖女ポピアの悲鳴を、彼女は慌てて抑え込んだ。聖女会に入会して早速友人ができたとは、喜ばしいことだ。僕は強張った表情を笑顔に切り替えた。
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