極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 今日はふたりで仲良く買い物に来たらしく、元気そうな顔が見られて安心した。だがしかし、シーリはまだ十六歳。頼る者もないこんな場所に連れて来たからには、一番身近な大人として僕が相談役を務めないわけにはいかないと、そう思う。

「シーリ、街での生活で困ったことはないか?」
「はい、特には……。あぁっ、すみません……こんな立ち話、お忙しい中ご迷惑ですよね?」

 見ての通り、彼女はこちらを頼っていい人間だと認識していない。
 あれから連絡もなかったし……孤児として厳しい境遇を生き抜いた彼女のことだ、誰かに助けを求める習慣が身についていないのか。

 今後のためにも気安くやり取りできる関係になっておきたい。久しぶりで態度の硬い彼女の気持ちをほぐそうと、僕は慣れないジョークを口にする。

「そんな。こちらはあれから君のことが気になって夜も眠れなかったくらいさ。いやでなければ今度、デートでもどうかな?」
「えぇっ、あなたたち……そうなの⁉」

 幸い、側にいたポピア君がいい反応で返してくれた。なのに――。
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