極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 誰かが叫んだ。
 今まで影が落ちたように暗くなりかけていた大地が、地平線が……鮮やかさを取り戻してゆく。

 私も見た。
 空に伸びた亀裂が止まり、光の柱から飛び立った小さな光がそれを癒していくのを。
 それは……どこか互いを認め合うような、穏やかな変化で。

「黒い月が……消えてゆく」

 その内に、さは感じなくなり、ベセルから伸びていた光が吸い込まれるように細くなっていった。もう、誰も魔力を供給してはいない。けれど……黒い月はどんどんその色を薄れさせ。

 そして最後は……青い空に透けるようにして、姿を晦ました――。
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