極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ぷぷっ、そんなまさか。ダメですよアルベール様、からかっちゃ」

 当の彼女はまるで真に受けない。
 よくない言い方だが、僕の容姿は女性の関心を惹きやすい。これで少しはシーリの年頃らしい表情を引き出せるかと思ったけど……失敗だな。正直に話した方がよさそうだ。

「――すまない、冗談だ。肩の力を抜いて欲しくて。気に障ったなら謝るよ」
「い、いえいえ……私こそあれだけお世話になったのに、連絡もせずに」

 ふたりして頭を下げ合い微妙な雰囲気になりそうなのを、ポピア君が和らげてくれる。

「なぁんだ、びっくりして損しちゃった。じゃ、それもわざわざシーリのために用意したわけじゃないんだ。いいな~、こんな素敵な花束どなたに差し上げるんですぅ~?」
「あ、ああ。これは身内に。仕事漬けであまり会うことができないから。……そうだ」

 物怖じしない少女に花束を覗き込まれ、僕はあることを思いついた。さっきのあれ、シーリとの関係改善にはもってこいかもな。

「シーリ。花は好きかな?」
「はい? ええまあ、割と」
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