極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う


「私が自分が聖女であることを自覚したのは十三歳……今から七年程前のことかな。知ってる? 聖女病の患者はね、夜中にぼんやりと自らの聖力で身体が発光することで、その症状に気付くんだ。昔は妖精だとか天使だとかの生まれ変わりってことにされて、敬われたり迫害されたりしたらしい。おかげでうちでも父は喜び、母は悲しんだ……。まあそんなものだ、普通の中流家庭の出だったしね」

 身に余る聖力が光となって外に漏れだし、噂になって将来聖女会への入会が決まったところまではよかった。けれどそのことを国に報告して以降……ペーレ室長は容態の経過観察のため、親元を離されて王国の管理下にある病院に移されることになったそうだ。

「孤独な生活だった。親もそうそう会いに来てくれるわけじゃなかったし……丁重に扱ってもらえるからってなにが楽しいわけでもない。なにより、当時治療薬の効果が薄かった聖女病は、大きく私を苦しめた」

 高熱で何日も眠れない日が続いたかと思えば。反対に異常に身体に力が漲る興奮状態を持て余したりと……そんな日々は彼女の精神をゆるやかに痛めつけ、追い詰めていく。次第に塞ぎがちに過ごすようになった少女の目に……だがある日、一本の希望の蝋燭が灯った。
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