極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
先日出席していた表彰式でも見かけた魔女たち。
聖王国の人間はこぞって、自分たちを脅かしかねない彼女たちに畏怖を抱いてる。目にするどころか、その名を呼ぶだけでなんだか不運に見舞われそうな、ろくでもない存在としてだ。
だが、室長の瞳からはそんな怯えは微塵も見られない。
「驚いたけど……将来に対する切迫感と、異国の技術に対する興味が勝ってね。私はルイーゼ様の申し出を受け、法研で働く傍ら彼女と秘密の研究に取り組み始めたんだ。色々機密に当たる部分も多いから、内容ははしょるけれど……。それから一年ほどで聖女病を治すための新薬の完成になんとか漕ぎつけた。それが、私たちが今飲んでるこれだね」
彼女はポケットから、白とも黒ともつかない微妙な色合いの錠剤を取り出し、その名前を教えてくれた。“無窮薬”……そう名付けられたこの薬は、聖女病により聖女が過剰に体細胞から生み出す聖力を減衰させ、常人の身体に近づけていく効果をもつのだとか。
「ま……おかげで私が発揮できる聖力も、その期間も普通の聖女よりは大分少なくなってしまうんだけれど。死んでおさらばよりかは全然いいさ。別に聖女としての力が振るえなくなったって法研の在籍許可が取り消されるわけじゃなし。あははっ」
聖王国の人間はこぞって、自分たちを脅かしかねない彼女たちに畏怖を抱いてる。目にするどころか、その名を呼ぶだけでなんだか不運に見舞われそうな、ろくでもない存在としてだ。
だが、室長の瞳からはそんな怯えは微塵も見られない。
「驚いたけど……将来に対する切迫感と、異国の技術に対する興味が勝ってね。私はルイーゼ様の申し出を受け、法研で働く傍ら彼女と秘密の研究に取り組み始めたんだ。色々機密に当たる部分も多いから、内容ははしょるけれど……。それから一年ほどで聖女病を治すための新薬の完成になんとか漕ぎつけた。それが、私たちが今飲んでるこれだね」
彼女はポケットから、白とも黒ともつかない微妙な色合いの錠剤を取り出し、その名前を教えてくれた。“無窮薬”……そう名付けられたこの薬は、聖女病により聖女が過剰に体細胞から生み出す聖力を減衰させ、常人の身体に近づけていく効果をもつのだとか。
「ま……おかげで私が発揮できる聖力も、その期間も普通の聖女よりは大分少なくなってしまうんだけれど。死んでおさらばよりかは全然いいさ。別に聖女としての力が振るえなくなったって法研の在籍許可が取り消されるわけじゃなし。あははっ」