極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ふう……なんだかこんな穏やかな気分でお茶を飲むのも久しぶりな気がするわ」
「そうですね……。まったく、この子たちが来てから聖女会はトラブル続きでしたからね」
「あぁ~……ミシェル班長、あたしたちのせいみたいに言わないでくださいよ~」
そんな風に仲良く会話を楽しむ聖女たちに囲まれ、しばし私は今と過去を比べてしまう。
(あの頃の私はずっと人に怯えてた。自分があまりにちっぽけな存在だから、これ以上何も奪わないでって……きつく身を縮めて隠れてたんだ)
前世はこちらよりもよほど物質的に豊かで、生活も楽だった。それが私には……誰も迷惑をかけずひとりで生きなさい、それがあなたの責任です――というメッセージを打たれているように、感じられて。
でも、そんな風に考えなくてよかったのかもしれなかった。だって、私は……こっちに来て、孤児院の皆や、聖都に来てから出会ったたくさんの人々の役に立ててうれしかったし。あちらからもそう思ってくれていたら、いいなと思うし。
もし、万が一なにかの手違いで元の世界に戻るようなことがあったとしても……。その時は、前より少しだけ勇気を出せるようになって――失敗もあるだろうけど、きっと楽しい人生が送れるような気がする。
「そうですね……。まったく、この子たちが来てから聖女会はトラブル続きでしたからね」
「あぁ~……ミシェル班長、あたしたちのせいみたいに言わないでくださいよ~」
そんな風に仲良く会話を楽しむ聖女たちに囲まれ、しばし私は今と過去を比べてしまう。
(あの頃の私はずっと人に怯えてた。自分があまりにちっぽけな存在だから、これ以上何も奪わないでって……きつく身を縮めて隠れてたんだ)
前世はこちらよりもよほど物質的に豊かで、生活も楽だった。それが私には……誰も迷惑をかけずひとりで生きなさい、それがあなたの責任です――というメッセージを打たれているように、感じられて。
でも、そんな風に考えなくてよかったのかもしれなかった。だって、私は……こっちに来て、孤児院の皆や、聖都に来てから出会ったたくさんの人々の役に立ててうれしかったし。あちらからもそう思ってくれていたら、いいなと思うし。
もし、万が一なにかの手違いで元の世界に戻るようなことがあったとしても……。その時は、前より少しだけ勇気を出せるようになって――失敗もあるだろうけど、きっと楽しい人生が送れるような気がする。