極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
『あ~らおバカさん、舐めてくれちゃって。私があれを作るのに何十年かけたと思ってるの。まあ、聖魔の力両方を手にできたあなたなら、時間をかければ不可能ではないかもしれないけれどねぇ』
彼女が言うには、かつてルシエさんには、魔の力を操るもうひとりの協力者がいたのだとか。
おそらくその人が黒い月と虚無の在処を作り出したのではないかと予想したけれど……彼あるいは彼女がどうなったのかは、なんとなく聞くことはできず……。
『ご覧なさい』
ルシエさんは、私の額を弾いた指をくるくるかき混ぜ、中空からひとつの光の球体を生み出す。
『これが、世界書を中心とした今の世界として……。虚無に取り巻かれたこれを救うには、奇跡の力で同じサイズの器を作り、まるごと中身を移す――それしかないと私も思っていた。けど、けど――もうひとつ方法がありそうなのよ』
『ええっ⁉ 教えてくださいっ!』
『その前に――』
被りつこうとする私に、ルシエさんは、ぴっと指を突き付けた。ただし、小指を。
彼女が言うには、かつてルシエさんには、魔の力を操るもうひとりの協力者がいたのだとか。
おそらくその人が黒い月と虚無の在処を作り出したのではないかと予想したけれど……彼あるいは彼女がどうなったのかは、なんとなく聞くことはできず……。
『ご覧なさい』
ルシエさんは、私の額を弾いた指をくるくるかき混ぜ、中空からひとつの光の球体を生み出す。
『これが、世界書を中心とした今の世界として……。虚無に取り巻かれたこれを救うには、奇跡の力で同じサイズの器を作り、まるごと中身を移す――それしかないと私も思っていた。けど、けど――もうひとつ方法がありそうなのよ』
『ええっ⁉ 教えてくださいっ!』
『その前に――』
被りつこうとする私に、ルシエさんは、ぴっと指を突き付けた。ただし、小指を。