極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
『約束なさい。決してひとりでこの事態を解決しようとしないこと。仲間たちと共に、あなたはなんとしてでもこの世界に残るの。それができないようなら協力もしないどころか、毎晩夢に出て邪魔しちゃうんだから』
『あなたがそれを言うんです……?』
『あら、私はお友達がいたから寂しくなかったもの。で、どうなの?』
『――わ、わかりました』

 私が渋々、小指で握手すると、ルシエさんはしてやったりと背中を逸らした。

『グッド、よい心がけよ。では、今からあなたにその方法を伝授するとしましょう――』

 私が固唾を飲んで見守る中――。
 老練の女教師といった佇まいの彼女が真剣な表情で教授してくれた提案、それは……。



「――戻ることなんです、元の世界に。この世界丸ごと、そっちに帰還しちゃおうってことで」

 その時のことを思い出すと、私は会議場の皆を見渡し告げた。
 当然ながら、たちまち蜂の巣を突いたように――。
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