極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「わかるかの、デュリス? 落ち着いて考えてみなさい」
「はい、父上。……え~っと――。これまでのシーリの発言から鑑みて……あ、そうか!」

 最近勉学も頑張って取り組まれている殿下のこと。
 すぐにピンときたようで、自信を持って口にされた。

「どうやってそちらの世界に戻るか……だろ! い、いやそもそも、いかなる方法で原初の聖女はオレたちをこの世界に連れ出したのだ? 知りたくて堪らない、早く教えてくれシーリ!」

 子どもらしい純粋な瞳が好奇心を映す。
 その通りだ。世界間の移動……それができなきゃ、この計画はお話にならない。
 もちろんそれに関しても、私は助言をルシエさんからいただいてきた。

「私たちの祖先がこの世界に移る時……ルシエさん同様、もうひとり重要な役目を担った人物がいたらしいのです。その方こそが、世界の殻を隔てた虚無の海への扉を開き、ルシエさんと彼女が携えた世界書を別世界へと送り出してくれました。それはおそらく、流星群の影響が及ばない遠くの星にまで逃げることが不可能だったからでしょう」
「そのような者がいたとは……」
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