極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……お世話になりました」
朝焼けをバックに、まだ人気のない大聖堂にぺこりと頭を下げる。なんだか映画みたいな一幕だ。
数秒余韻に浸ると、名残惜しくも私はそのまま進み、街の大きな通りへと差し掛かった。
さあ、日が昇って騒ぎが起こらない内にどこかで馬車を捕まえて、と……。
「や、お嬢さん。旅の足を探しておいででは?」
「へっ⁉」
振り向く。私が猫だったら、バッと全身の毛を逆立てていただろう。
「――っ⁉ ……な、ななっ。なんで、ここに――」
すらっとした体型の貴公子が、木にもたれかかりこちらを手招きしている。飾らない旅装束なのに誰が見てもやっぱりお貴族様だと分かってしまういで立ち。
私は高速で口をパクパク開閉させた後、は~……と、地面に潜る勢いの溜め息を吐き出した。
朝焼けをバックに、まだ人気のない大聖堂にぺこりと頭を下げる。なんだか映画みたいな一幕だ。
数秒余韻に浸ると、名残惜しくも私はそのまま進み、街の大きな通りへと差し掛かった。
さあ、日が昇って騒ぎが起こらない内にどこかで馬車を捕まえて、と……。
「や、お嬢さん。旅の足を探しておいででは?」
「へっ⁉」
振り向く。私が猫だったら、バッと全身の毛を逆立てていただろう。
「――っ⁉ ……な、ななっ。なんで、ここに――」
すらっとした体型の貴公子が、木にもたれかかりこちらを手招きしている。飾らない旅装束なのに誰が見てもやっぱりお貴族様だと分かってしまういで立ち。
私は高速で口をパクパク開閉させた後、は~……と、地面に潜る勢いの溜め息を吐き出した。