極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
紙袋を渡してくれたのは、長い金髪を背中で結わえたひとりの男性。
わずかに雰囲気は親しみやすくなったにしろ、今もその美しい出で立ちは健在の――元・聖王国騎士団団長、あのアルベール様だ。
受け取った袋の中身は近所のお店の焼き立てパン。香ばしいそれも有り難くテーブルに乗っけて、私たちは席に着き向かい合うと軽く両手を握って一言。
「「奇跡を」」
視線を合わせ、なんとなくクスッと。
すっかり我が家で定着した食前の挨拶も済ませ、平凡なランチタイムが始まった。アルベール様はひとさじずつ優雅に味わいながら、機嫌のよい私に尋ねかける。
「なんだか明るい顔だけど、仕事中に楽しいことでもあった?」
「そうなんです。久しぶりに思い出して……こちら側に来る前のこと」
「ああ……大変だったね。あの時のことは今でも夢に見るよ、すごい体験だった。でもそのおかげで、今はこうしてここで、平和にに暮らせてる。色んな人達に感謝しなくちゃね」
「ですね……」
わずかに雰囲気は親しみやすくなったにしろ、今もその美しい出で立ちは健在の――元・聖王国騎士団団長、あのアルベール様だ。
受け取った袋の中身は近所のお店の焼き立てパン。香ばしいそれも有り難くテーブルに乗っけて、私たちは席に着き向かい合うと軽く両手を握って一言。
「「奇跡を」」
視線を合わせ、なんとなくクスッと。
すっかり我が家で定着した食前の挨拶も済ませ、平凡なランチタイムが始まった。アルベール様はひとさじずつ優雅に味わいながら、機嫌のよい私に尋ねかける。
「なんだか明るい顔だけど、仕事中に楽しいことでもあった?」
「そうなんです。久しぶりに思い出して……こちら側に来る前のこと」
「ああ……大変だったね。あの時のことは今でも夢に見るよ、すごい体験だった。でもそのおかげで、今はこうしてここで、平和にに暮らせてる。色んな人達に感謝しなくちゃね」
「ですね……」