極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 そんな国々の人たちを助けたり、助けられたり……。時にはトラブルに立ち会いながらも、たくさんの出会いと別れを繰り返し、私たちは一冊の書物により形作られたあの世界を渡っていったんだ――。


 ルシエさんとのやり取りは神託のごとし。事あるごとに夢に出てアドバイスをくれる。

 風景やスケッチを命じられたり、時には彼女が直接夢の中であの世界の知識を教えてくれることも。訪れた場所のそこかしこには、彼女や先人たちが残した書物、古代遺産なんかが残されており……ちょっとした宝探しのようでわくわくする日々。

 もちろん、縁のある人たちに会いに行ったよ。

 聖王国の辺境に住むシスター・ラミニや孤児院の皆……。
 シスターの性根は相変わらずとして、街の発展や輪をかけて早い子供たちの成長には大きく驚かされた。

 アミは将来地元の学校の教師を目指しているらしく……リオンはあちこちて配達や店番のアルバイトをしてお金を貯め始め、数年したら聖都で騎士を目指すんだと息巻いていて。

 ロロも、後から孤児院に迎えられた子供たちの面倒を少しずつ見られるようになっていて……。子ども時代って本当あっという間なんだと、ほろり涙をこぼしてしまったくらいだ。
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