極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
『――聞こえる? ……よかった、以前私たちが作った通り道へと抜けられたようだわ。後はもう一度、次の世界に向けて同じことをやってちょうだいね』
「……簡単に言ってくれますね。はふー……皆さぁん、一旦安全地帯へ抜けたみたいです! 次に指示がある時まで待機してください!」
どうやら、世界は無事一つ目の次元の穴を抜けたようで……私がそれを伝えるなり、ワッ――と歓声と笑顔で場が満ちる。
しかしそれもすぐに、次に備える真剣なものへと変わり、私もその場にぺたんと座り込むとしばらく回復を図る。正直……かなり疲れた。けど……。
「さすがシーリだね。でも、大丈夫かい? もう一度これと同じことをやるなんて……」
「ええ、なんとか。さっきので成功のイメージがずいぶん掴めた気がしますし……」
気遣ってくれたアルベール様には手応えを感じたことを話す。そうするうちに、ポピアを始めとした聖女有志からなる補給部隊が、皆にお茶や食べ物を配り始めた。