極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「『奇跡を』――失礼致します。今期入会したシーリ・アンテノアです。お水を届けに参りました」
「ご苦労様。頑張ってるみたいね」
「『奇跡を』――お水のお届けで~す。ポピアと言います、今日もよろしくお願いしま~す」
「ふふ、時間通り届けられて偉い偉い」
午前七時。見習い聖女は毎日、身支度を済ませた上で大聖殿に配備された寮を周り、所属班の先輩方の居室へと出向く。日頃お世話になっている感謝を示すと同時に、換えの水差しを届けるのだ。どこにでもある上下関係をはっきりさせるための慣例ってやつだね。
ちなみに『奇跡を(オーリア)』は教会関係者の扱う謳い文句で、「ごきげんよう」だの「幸運を祈ります」だののよくある挨拶みたいなもの。私は孤児院の仕事で馴染みがあったけど、ポピアは慣れるまでもう少しかかりそうだ。
そういえば、私たちは二十以上からなる班の【第五班】に所属することになった。毎日井戸にて新鮮な水を数十の水差しに移し、銀のカートに乗せたら配膳スタート。
班員の名簿を見て順ぐりに部屋を訪問し、挨拶がてら手渡ししていく。中にいなければ外の専用の架台へ。この水はランシルエルトでも最高峰の山から伝ってくる湧き水で、聖女の心身を綺麗に保つと信じられているんだって。
「ご苦労様。頑張ってるみたいね」
「『奇跡を』――お水のお届けで~す。ポピアと言います、今日もよろしくお願いしま~す」
「ふふ、時間通り届けられて偉い偉い」
午前七時。見習い聖女は毎日、身支度を済ませた上で大聖殿に配備された寮を周り、所属班の先輩方の居室へと出向く。日頃お世話になっている感謝を示すと同時に、換えの水差しを届けるのだ。どこにでもある上下関係をはっきりさせるための慣例ってやつだね。
ちなみに『奇跡を(オーリア)』は教会関係者の扱う謳い文句で、「ごきげんよう」だの「幸運を祈ります」だののよくある挨拶みたいなもの。私は孤児院の仕事で馴染みがあったけど、ポピアは慣れるまでもう少しかかりそうだ。
そういえば、私たちは二十以上からなる班の【第五班】に所属することになった。毎日井戸にて新鮮な水を数十の水差しに移し、銀のカートに乗せたら配膳スタート。
班員の名簿を見て順ぐりに部屋を訪問し、挨拶がてら手渡ししていく。中にいなければ外の専用の架台へ。この水はランシルエルトでも最高峰の山から伝ってくる湧き水で、聖女の心身を綺麗に保つと信じられているんだって。