極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 その姿は、私が夢の中で見たルシエさんそのもので……。

『……どうか謝らせてちょうだい。この計画をシーリに伝えた当初はね……成功の見込みはそう大きくはないと踏んでいたの。不完全な形だとしても、五割……いや、三割ほどの人々をどうにか向こうの大地へ逃がしてあげられれば……。そうすることが、この本の中にあなた方を閉じ込めた私の取るべき責任だと思っていた。……だけど』

 ルシエさんは、夢であるかのようにぼんやりと彼女を見上げる私たちに対し、惜しみない賞賛の眼差しを送ってくれた。

『脱帽だわ。シーリはもちろん……あなたたちそれぞれの、大切なものに向ける強い想いが、想像以上の結果を生み出した。エクセレント……百点なんてものじゃない、数値では表せられない、最高の結果を。きっとそれが……私たちがそれぞれに持つ特別な力。絶望を希望へと変え、新たな夢を生み出していく力なのよね……』

 ゆっくりと、大陸が海面に近づいていく……。

 まるで、苦労の末に辿り着いた山頂から朝陽を眺めるような爽快な気分でいた私たちに――ルシエさんは、この世界の名前を教えてくれた。
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