極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 魔女帝はすでにラエル兄さんに命じて役割を果たした魔女たちを集めさせ、労いの言葉を掛けている。その後ろではペーレ室長が壊れた虚無の在処の欠片を拾い集めて持ち帰ろうとしており、リナがそれを止めようと羽交い絞めにしていた。マール様とミシェル班長もこれからの聖女会の方針について意見を交わし合っている。

「あっ……シーリ。ほら、綺麗な鳥が飛んでるよ」

 私もたくさんの人と健闘を称え合った後、少し気が抜けてぼんやりと立ち竦んでいると……。

 ――ぽん、とアルベール様が肩を叩き、ある一点を指差す。

 東の空から西の空へ、すっと横切っていく一羽の鳥。
 あの真っ白な翼の主は、元の世界の鳥なのか……それとも、新たなるこの世界の使者なのか?

(後者、かな……ふふっ)

 私はアルベール様と頷き合い、大きく手を振った。
 これからゆっくりと、この大地と私たちの帰還に気付いた者たちとの出会いが、続々と訪れることになるだろう。
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