極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
緊張感のないポピアの頬を摘まむと、私たちは第五班・班長室の扉を軽く叩いた。
「『奇跡を』――失礼致します。お水を届けに参りました」
「ご苦労、時間どおりですね。規則を守るのは大変喜ばしきこと」
ほどなくして顔を見せたのは、先日講堂で説明会を仕切っていた年上のあの聖女だ。
名前は、ミシェル・グランツ。これが本来のサンホワイトの輝きなのか――定位置だといわんばかりに胸元に白薔薇の紋章がびしっと貼り付いている。
「そちらの子は……どうかしたのですか?」
疑わし気な目付きにひやっとした私は、隣で項垂れたポピアの脇腹をぐいとつねった。
(ポピア!)
「ふにゃ⁉ やはは……いえ、さすがにお姉様方のお部屋は綺麗にしてらっしゃるな~って」
やっと覚醒し、現在の状況を把握した彼女は、「カンゲキ!」といった感じで咄嗟に両手を合わせてみせる。ふう、先輩の目はなんとか誤魔化せた様子。
「『奇跡を』――失礼致します。お水を届けに参りました」
「ご苦労、時間どおりですね。規則を守るのは大変喜ばしきこと」
ほどなくして顔を見せたのは、先日講堂で説明会を仕切っていた年上のあの聖女だ。
名前は、ミシェル・グランツ。これが本来のサンホワイトの輝きなのか――定位置だといわんばかりに胸元に白薔薇の紋章がびしっと貼り付いている。
「そちらの子は……どうかしたのですか?」
疑わし気な目付きにひやっとした私は、隣で項垂れたポピアの脇腹をぐいとつねった。
(ポピア!)
「ふにゃ⁉ やはは……いえ、さすがにお姉様方のお部屋は綺麗にしてらっしゃるな~って」
やっと覚醒し、現在の状況を把握した彼女は、「カンゲキ!」といった感じで咄嗟に両手を合わせてみせる。ふう、先輩の目はなんとか誤魔化せた様子。