男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。
でも、逆らえない。
逆らったら、ここでの生活が終わる気がした。
私はゆっくり眼鏡を外した。
その人の視線が鋭くなる。
「……なるほど」
何がなるほどなのか、分からない。
私は怖くて、視線を落とした。
先生が咳払いをして言った。
担「お前ら、月城は今日からここで生活する。事情があってな」
「事情ってなんだよ」
赤茶の目の人が苛立ったように言う。
担「詳しいことは聞くな。寮のルールはお前たちが教えろ」
先生は私の方に目を向けた。