男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

でも、逆らえない。

逆らったら、ここでの生活が終わる気がした。


私はゆっくり眼鏡を外した。

その人の視線が鋭くなる。


「……なるほど」


何がなるほどなのか、分からない。

私は怖くて、視線を落とした。


先生が咳払いをして言った。

担「お前ら、月城は今日からここで生活する。事情があってな」

「事情ってなんだよ」

赤茶の目の人が苛立ったように言う。


担「詳しいことは聞くな。寮のルールはお前たちが教えろ」

先生は私の方に目を向けた。

< 14 / 188 >

この作品をシェア

pagetop