男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。
まず説明されたのはリビング、私たちが今まで居た場所。
ソファ、テーブル、テレビ。
整いすぎていて、生活感が薄い。
宗「まず、ここがリビング。集まる時は基本的にここだ」
朝霧先輩が笑って付け足す。
玲「キッチンはそっちの奥の方にあるんだけど、食事もここね。基本、食事は俺が当番多いから。楽しみにしてて」
『……』
食事。
その言葉だけで胃がきゅっと縮んだ。
星宮先輩が私の顔を覗き込む。
琉「え、もしかして食べるの嫌いなの?」
『……別に』