男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

宗雅は腕を組み、ゆっくりと顔を上げた。

宗「……俺は常に見ているだけで十分。あとは結果で判断する」


琉生がにやっと笑い、リビングに広がる空気が楽しそうに弾んだ。

琉「よーし、じゃあこの勝負、始めますか!」


五人の表情がそれぞれ違うけれど、共通しているのは

――凪の心を開かせることへの興味と、ちょっとしたわくわく感。

誰が一番に心を開かせるのか――。



その日から、特別寮での“勝負”が静かに、しかし確実に始まった。
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