男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。
小さく頷いて、ベッドから立ち上がった。
玲「じゃあ、準備できたらリビングに来てね」
朝霧先輩が部屋から出ていったあと、制服に着替えた。
リビングに降りると、朝の光に照らされた生徒会の面々がすでに集まっていた。
琉「おはよ〜、凪くん」
星宮先輩がソファに身を沈めて、くすっと笑う。
挨拶を返して椅子に座ると、視線は食卓に置かれた朝食に釘付けになった。
トースト、卵、フルーツ――どれも手が伸びない。
玲「……あれ?食べないの?」
朝霧先輩は眉をひそめる。
『……今日は、……いいです』
小さく俯き、手を膝の上に置いた。
星宮先輩が目を丸くする。
琉「え……食べないの?本当に?」