男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。
玲「じゃあ、無理はしなくていいよ。少しずつでいいからね」
小さく頷いて、席をたった。
まだご飯は口につかない。
それでも、皆が気にかけてくれていることが、わずかに心を温めた。
制服を整えリュックを背負って学校へ向かう。
校門をくぐると、整った校庭と白い校舎が視界に入った。
生徒たちの笑い声や挨拶が飛び交い、凪は少し緊張する。
目に入る景色を眺めると、自然と心が落ち着いた。
空の青、芝生の緑、校舎の白――。
その一つ一つが、新鮮で、少し怖くて、でも少し楽しみでもあった。
校舎に入って、上靴に履き替える。
『じゃあ、俺はここで失礼します』
玲「じゃあね凪くん、またあとで」
軽く会釈を返して、教室に向かった。