男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

琉生がくすくす笑う。

琉「焦らないくていいでしょ。むしろ、観察して楽しむくらいがちょうどいい」


冬真は静かに凪の表情を思い浮かべる。

冬「少しずつ、安心できる環境を作る。料理や会話で、自然に距離を縮めればいい」


隼人は腕を組んで続ける。

隼「見守るだけでも充分だ。あいつが自分から心を開くまで、見守る」


宗雅が最後に小さく呟く。

宗「警戒心は強い。

……だが、絶対に崩せない壁ではない。必要な時だけ手を差し伸べればいい」



凪がいない空間の中で、誰が最初に彼女の心を開かせるか――

それぞれが密かに考えながら、静かに微笑んだ。


生徒会side end
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