敗戦の姫ですが敵国の皇帝に狂おしく溺愛されて逃げられません
その言葉に、胸の奥がほどける。強く、深く抱き寄せられる。

その温もりに、もう逆らえない。

「玲華……」

低く、抑えた声。そのたびに、体の奥まで熱が広がる。

(だめ……)

そう思うのに。止められない。

この人の中に、沈んでいくような感覚。

強く求められるほどに、思考が溶けていく。

ただ、この熱の中に閉じ込められていく。

やがて激しい動きが止まり、蒼玄の熱が私の中に注がれる。

「あっ……」

入り口から蒼玄の想いが溢れだす。

「玲華……」

名前を呼ばれるたびにもう、逃げる理由が消えていく。

「まだ、昼間なのに……」

「……時間など関係ない」

低く、言い切る。

「俺が求める時に……お前を抱く」

それは、優しさではなく――完全な独占。

「それが……お前を妃にした理由だ」

その言葉に。胸の奥が、静かに締め付けられた。
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