スパダリ救急医はシンデレラと双子ベビーに深愛を注ぐ
光莉よりも視線の低い双子が、先に隣人を見つけてくれた。苦しそうに地面に膝をついた彼女を消防士が介抱している。
「おばさま! 大丈夫ですか?」
光莉は駆け寄り、彼女に声をかけた。
「あぁ。ひ、光莉ちゃん。――うっ、ゴホゴホッ」
光莉はとっさに彼女の手を取り、ギュッと握った。
浅い呼吸とくぐもった咳。ひどい外傷はなさそうだけれど、煙を吸ってしまって肺にダメージを受けた可能性が考えられる。
「ご家族ですか?」
彼女を介抱していた消防士が光莉に問いかける。
「いえ」
家族ではなく、隣人だと説明しようとしたところで、別の消防士が息を切らせて駆けつけた。
「救急車、到着しました。ご家族の方は同乗をお願いします」
もうひとりの消防士も光莉たちを彼女の家族と思ったようだ。一瞬迷ったが、事情を説明している暇があったら、彼女を一刻も早く病院に届けたい。
それに『身内とはすっかり疎遠だ』とぽろりとこぼしていたから……今、彼女のそばにいてあげられるのは自分だけかもしれない。
彼女との関係性は、救急車のなかで救急隊員に伝えればいいだろう。
「北斗、南斗。おばあちゃんが心配だから、一緒に行ってくれる?」
「うん」
「いっしょ、行くよ」
「おばさま! 大丈夫ですか?」
光莉は駆け寄り、彼女に声をかけた。
「あぁ。ひ、光莉ちゃん。――うっ、ゴホゴホッ」
光莉はとっさに彼女の手を取り、ギュッと握った。
浅い呼吸とくぐもった咳。ひどい外傷はなさそうだけれど、煙を吸ってしまって肺にダメージを受けた可能性が考えられる。
「ご家族ですか?」
彼女を介抱していた消防士が光莉に問いかける。
「いえ」
家族ではなく、隣人だと説明しようとしたところで、別の消防士が息を切らせて駆けつけた。
「救急車、到着しました。ご家族の方は同乗をお願いします」
もうひとりの消防士も光莉たちを彼女の家族と思ったようだ。一瞬迷ったが、事情を説明している暇があったら、彼女を一刻も早く病院に届けたい。
それに『身内とはすっかり疎遠だ』とぽろりとこぼしていたから……今、彼女のそばにいてあげられるのは自分だけかもしれない。
彼女との関係性は、救急車のなかで救急隊員に伝えればいいだろう。
「北斗、南斗。おばあちゃんが心配だから、一緒に行ってくれる?」
「うん」
「いっしょ、行くよ」