スパダリ救急医はシンデレラと双子ベビーに深愛を注ぐ
救急車といえば、猛スピードで病院まで飛んでいく。一般にはそんなイメージがあるけれど、実際はそう順調にはいかない。とくに最近は、救急患者があふれ返っている状況なので受け入れ先の病院探しに苦労するのだ。
(早く行き先が決まりますように)
救急隊員と病院とのやり取りを、光莉は祈るような思いで聞いていた。
「よし、OKもらえたぞ」
隊員の明るい声に光莉もホッと安堵する。しかし――。
「柚木記念病院の救急センターに向かってくれ」
続いた台詞に、ドクンと大きく心臓が跳ねた。
(ゆ、柚木記念病院?)
バクバクの不穏な音を立てる胸の辺りを、光莉は無意識にギュッとつかむ。
奏真は救命救急医だ。つまり、柚木記念病院の救急センターに勤めている可能性が非常に高い。
頭が真っ白になって、空回りを繰り返す。
(どうしよう。帰ったほうが……でもおばさまを放っておくわけには……)
「ママ? だいじょぶ?」
「どっかいたいの~?」
よほど怖い顔になっていたのだろう。双子が心配そうに顔をのぞき込んでくる。光莉はハッとして、どうにか笑顔を繕った。
「ううん、なんでもないよ」
あそこは大きな病院で医師は何人もいる。彼に会う確率は決して高くない。
(今はとにかく、おばさまの無事だけを考えよう)
(早く行き先が決まりますように)
救急隊員と病院とのやり取りを、光莉は祈るような思いで聞いていた。
「よし、OKもらえたぞ」
隊員の明るい声に光莉もホッと安堵する。しかし――。
「柚木記念病院の救急センターに向かってくれ」
続いた台詞に、ドクンと大きく心臓が跳ねた。
(ゆ、柚木記念病院?)
バクバクの不穏な音を立てる胸の辺りを、光莉は無意識にギュッとつかむ。
奏真は救命救急医だ。つまり、柚木記念病院の救急センターに勤めている可能性が非常に高い。
頭が真っ白になって、空回りを繰り返す。
(どうしよう。帰ったほうが……でもおばさまを放っておくわけには……)
「ママ? だいじょぶ?」
「どっかいたいの~?」
よほど怖い顔になっていたのだろう。双子が心配そうに顔をのぞき込んでくる。光莉はハッとして、どうにか笑顔を繕った。
「ううん、なんでもないよ」
あそこは大きな病院で医師は何人もいる。彼に会う確率は決して高くない。
(今はとにかく、おばさまの無事だけを考えよう)