入学先が、急に変更……?変更先に行ったら、そこはなんと男子校でした1
『 そこへ行ったらなんと、ヤバい…… 』
「 そこへ行ったらなんと、ヤバい…… 」
なぜ男装するのか、なぜ僕一人だけ夜のタクシーに乗って自力で長野に行かなければいけないのかも知らずに、学校の裏口に着いた。
そっと裏口の門を開けてみる。
ギギギッと不穏な音が響き、隙間から眩しい光が潔く差してくる。
どういう情景描写だよ、とツッコミながらも僕は足を踏み入れる。
そして明るい廊下を歩き、なんか安全そうなドアを開くと、────
「ではでは、今日は一人も教職員が居ないという事で、はいはいっ!祝宴会をただいま開きまーす!!」
ハイテンションな声が大音量で響く。
視界に映ったのは大きい綺麗な体育館、と…………、え?
僕は驚愕した。
「う、嘘でしょぉ……?」
最悪の事態に、視界の隅にいる僕を捉えた司会らしき男子の声が止まった。
シーンと全体も静かになる。
えっ、何……?気まず……。
司会の男子は場を取り繕うように言った。
「えっと、君はなんか小柄で華奢で……、女の子みたいで可愛いねっ!その淡い水色の瞳、最高だよ!!」
新手のナンパ?それともドッキリ?
ここは孤城境界選高校であってるはず。
絶対。
……なのに、なんで男しかいないの?
しかも視線が痛い……。
もう最悪……。こんなんなら、花音と絶交しないで、なんでもかんでも元の高校へいち早く進学すれば良かった……
……でも、仕方なかったんだもん。
彼女と絶交する道は、正しい方向だった……、と思う。
説明:録咲 萌、現在深夜(?)23時。
あと一時間で高校生となる、"女子"です。
一人称が 僕 だったから、男の子かな?と思った人も多いと思います。
でも正真正銘女の子です。
容姿はまさに絶世の美女、本当は金髪で水色の瞳のアメリカ人ですが、色々あって改名。髪を染め、ピンクの前髪メッシュ、あとは黒髪で、地雷系女子です。ギャル化しました。
日本人に見えますが、瞳はカラコンではなく一般的なアメリカ人の遺伝です。
──── 説明 終了 ────
「えー、かわいー。まあ確定で────」
「あれじゃね?急ぎで急遽ここに入学する事になった────」
「女の子っぽいな。でも絶対────」
────────男。
そんな声が聞こえる最中、僕は心の中で頭を抱えていた。
母?お父さん?兄?
こんな飢えた狼の檻に、か弱い娘をぶち込むんですか?
非情すぎる。
まあ花音を振った僕も大概だけど、これは度が過ぎるよ……?
「────おいお前。」
「ぐぇっ」
驚きすぎて蛙を握り潰したような声を出してしまい、派手に転んだ。
初日から恥ずすぎる……
いやいやでも、ここに入学するの確定なんて、誰も了承してないから……!
たとえ僕が許可したとしても、僕がどうでもいいように呆気なく入学を許可した映像が酷く鮮明に蘇るけど、まあ……、ね?
何とかなるでしょっ!
ポジティブになろう?僕。
もうこいつらと正直会うことないだろうから。
さよなら。
Uターンして、僕は未練を残したまま、ドアノブを握る。
少し震えているのは、ここから去ることに対する罪悪感と責任感だろうか。
辛さに耐え、それでも生きる権利を与えられた、ひ弱だが芯がある子供のようだった。
「お前邪魔だわー」
そんな感動の描写を、切り裂くように切り捨てる醜い男子。
思わず あ? とイラついて返してしまう。
「何お前……?ああ、ちっ……」
僕の顔を見た瞬間、微妙に歪んだ彼の顔。
あれ、この人イケメンじゃない?
顔が最高級に整っている、色気と大人の余裕があり、なんかチャラ男っぽい雰囲気を纏った、プレイボーイ?
「お前男かよ。さっさと共学にしろよ、クズバカアホカス男子校。」
カスとクズは人に向けて言うものじゃない?
偏見だけどね。
「……男ですが、なにか?」
性格悪い男は好きだ。
でも態度が気に入らない。
喧嘩売るのが僕流の煽り方。
いいでしょ?
僕がそう言って睨みを効かせると────
「ふっ。」
鼻で笑われた。
は?
「チビに小動物の威嚇されても効果無いし。
むしろ可愛い。あー、ウケるー。」
相手にされてない。
嘘でしょ……?
僕の完璧な処世術(?)が……
しかもおまけに頭を撫でられた。
「……っ」
きゅんとしないでよ、こんなチャラ男に。
この時、僕は強く悟った。
────この男子、手強い。
……あとウザい。
「……カッコつけてる男子はモテないよ?」
「世間知らずだな。」
また鼻で笑われた……
こいつマジでムカつく……!
でも冷静保たなきゃ。
僕は天才、完璧、才能ありの神域人間。
……だと思う。……なんか自信無くなってきた。
~~~~ ~~~~
なぜ男装するのか、なぜ僕一人だけ夜のタクシーに乗って自力で長野に行かなければいけないのかも知らずに、学校の裏口に着いた。
そっと裏口の門を開けてみる。
ギギギッと不穏な音が響き、隙間から眩しい光が潔く差してくる。
どういう情景描写だよ、とツッコミながらも僕は足を踏み入れる。
そして明るい廊下を歩き、なんか安全そうなドアを開くと、────
「ではでは、今日は一人も教職員が居ないという事で、はいはいっ!祝宴会をただいま開きまーす!!」
ハイテンションな声が大音量で響く。
視界に映ったのは大きい綺麗な体育館、と…………、え?
僕は驚愕した。
「う、嘘でしょぉ……?」
最悪の事態に、視界の隅にいる僕を捉えた司会らしき男子の声が止まった。
シーンと全体も静かになる。
えっ、何……?気まず……。
司会の男子は場を取り繕うように言った。
「えっと、君はなんか小柄で華奢で……、女の子みたいで可愛いねっ!その淡い水色の瞳、最高だよ!!」
新手のナンパ?それともドッキリ?
ここは孤城境界選高校であってるはず。
絶対。
……なのに、なんで男しかいないの?
しかも視線が痛い……。
もう最悪……。こんなんなら、花音と絶交しないで、なんでもかんでも元の高校へいち早く進学すれば良かった……
……でも、仕方なかったんだもん。
彼女と絶交する道は、正しい方向だった……、と思う。
説明:録咲 萌、現在深夜(?)23時。
あと一時間で高校生となる、"女子"です。
一人称が 僕 だったから、男の子かな?と思った人も多いと思います。
でも正真正銘女の子です。
容姿はまさに絶世の美女、本当は金髪で水色の瞳のアメリカ人ですが、色々あって改名。髪を染め、ピンクの前髪メッシュ、あとは黒髪で、地雷系女子です。ギャル化しました。
日本人に見えますが、瞳はカラコンではなく一般的なアメリカ人の遺伝です。
──── 説明 終了 ────
「えー、かわいー。まあ確定で────」
「あれじゃね?急ぎで急遽ここに入学する事になった────」
「女の子っぽいな。でも絶対────」
────────男。
そんな声が聞こえる最中、僕は心の中で頭を抱えていた。
母?お父さん?兄?
こんな飢えた狼の檻に、か弱い娘をぶち込むんですか?
非情すぎる。
まあ花音を振った僕も大概だけど、これは度が過ぎるよ……?
「────おいお前。」
「ぐぇっ」
驚きすぎて蛙を握り潰したような声を出してしまい、派手に転んだ。
初日から恥ずすぎる……
いやいやでも、ここに入学するの確定なんて、誰も了承してないから……!
たとえ僕が許可したとしても、僕がどうでもいいように呆気なく入学を許可した映像が酷く鮮明に蘇るけど、まあ……、ね?
何とかなるでしょっ!
ポジティブになろう?僕。
もうこいつらと正直会うことないだろうから。
さよなら。
Uターンして、僕は未練を残したまま、ドアノブを握る。
少し震えているのは、ここから去ることに対する罪悪感と責任感だろうか。
辛さに耐え、それでも生きる権利を与えられた、ひ弱だが芯がある子供のようだった。
「お前邪魔だわー」
そんな感動の描写を、切り裂くように切り捨てる醜い男子。
思わず あ? とイラついて返してしまう。
「何お前……?ああ、ちっ……」
僕の顔を見た瞬間、微妙に歪んだ彼の顔。
あれ、この人イケメンじゃない?
顔が最高級に整っている、色気と大人の余裕があり、なんかチャラ男っぽい雰囲気を纏った、プレイボーイ?
「お前男かよ。さっさと共学にしろよ、クズバカアホカス男子校。」
カスとクズは人に向けて言うものじゃない?
偏見だけどね。
「……男ですが、なにか?」
性格悪い男は好きだ。
でも態度が気に入らない。
喧嘩売るのが僕流の煽り方。
いいでしょ?
僕がそう言って睨みを効かせると────
「ふっ。」
鼻で笑われた。
は?
「チビに小動物の威嚇されても効果無いし。
むしろ可愛い。あー、ウケるー。」
相手にされてない。
嘘でしょ……?
僕の完璧な処世術(?)が……
しかもおまけに頭を撫でられた。
「……っ」
きゅんとしないでよ、こんなチャラ男に。
この時、僕は強く悟った。
────この男子、手強い。
……あとウザい。
「……カッコつけてる男子はモテないよ?」
「世間知らずだな。」
また鼻で笑われた……
こいつマジでムカつく……!
でも冷静保たなきゃ。
僕は天才、完璧、才能ありの神域人間。
……だと思う。……なんか自信無くなってきた。
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