君にメノウを贈る時
瑠璃は顔色を一つも変えず、淡々と言った。

「買い物、付き合ってくれない?どうせあんた友達いないんだし、暇でしょ?」

「うるせぇな!」

「ラーメン奢るから付き合ってよ」

渋々琥珀はベッドから起き上がった。



数時間後。琥珀は買い物について来たことを激しく後悔していた。彼の両手には今、瑠璃が買った服やコスメの箱が大量にぶら下がっている。

「姉ちゃん……。さすがに買い過ぎだろ……。もう俺の腕、折れるって……」

「一個でも落としたら承知しないから。次、あそこのお店行くよ」

瑠璃はスタスタととある店に入っていく。琥珀はゼエハアと息を吐きながらヨタヨタとついて行く。そこはアクセサリーショップのようだった。ショーケースに様々な宝石の入ったアクセサリーが並んでいる。

(ゲッ!姉ちゃん、こんな高いやつ買うつもりかよ!母さんに「無駄なもの買って!」って怒られるぞ!)

アクセサリーの値段を見て琥珀が驚く横で、瑠璃は「あっ、これも可愛いな〜」と笑顔でアクセサリーを見ている。しかし、冷や汗を流す琥珀を見ると、その目つきがキッと変わった。
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